実はこの冬がチャンス!! 植物を元気に育てる肥料のあげかた
みなさま、新年あけましておめでとうございます。
昨年は多くのお客様にご愛顧いただきまして、ありがとうございました。
このホームページを介してご縁を賜ったお客様もたくさんいたことに感謝しております。
ご贔屓にしてくださっているお客様も、今後繋がりますまだ見ぬお客様のためにも、社員一同よりよい
サービスの提供に精進いたしますので、本年も変わらぬお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。
平成29年1月吉日
さて、2017年になりました。
年末はおかげさまで多忙を極め、豆知識の更新ができずに申し訳ありませんでした。
本年はコツコツと更新をしてまいりますので、どうぞお付き合いくださいませ。
では早速、本題といかせていただきます。
落葉樹は葉をおとし、樹木が休眠期に入る冬場。
年末の剪定も終わって、春の芽吹きまでなにもしなくていいと思ってる方、いらっしゃいませんか??
いえいえ!!
寧ろ今がまさに肥料をあげるチャンスなんです!!
肥料を施すタイミングは大きく分けて年4回あります。
さらっとご紹介。
①芽だし肥
これはがんばるときに栄養剤をぐいっと飲むイメージの肥料のことです。
春の萌芽期に根の活動が盛んになる頃(3~4月)に、萌芽や枝の伸長を助けるために効き目の速い速効性肥料を与えます。
②お礼肥
イルカショーやアシカショーで芸をがんばった動物に次もがんばってね、という意味でご褒美をあげるイメージの肥料のことです。
花の終わった後や果実を収穫したあとに樹勢を回復させる為にすぐに効果のあらわれやすい速効性肥料を与えます。
③秋肥
リスたちのように、これから来る冬に備えてエネルギーを蓄えるためにやる肥料のことです。
9月頃に花芽の充実や、耐寒性を付けるためにリン酸やカリ分の多い緩効性肥料を与えます。
④寒肥
春のスタートダッシュに備えて、コンディションを整えておくための肥料のことです。
庭木の生育が旺盛になる時期に効き目が現れる様に冬の間(1~2月)に緩効性肥料を与えます。
こうしてみると、一年中肥料はあげてもいいものなんですよね。笑
ですが、この中でもオススメしたいのは④の寒肥なのです。
樹木も人間同様に、基礎体力が衰えると病害虫の被害を受けやすくなるので、とにかく基礎体力を高めることが
一番の健康維持への近道になります。
いくらよい栄養剤(ここでは速効性肥料のことをさします)をいっぱいあげても、吸収する体力と根がなければ
まったく意味がありません。
そして、①~③の施肥の時期には、剪定などのほかの業務と重なってくるので、費用を分散させることも可能になります。
ちなみに、桜興業では、①~④の肥料に加え、肥料を吸収しやすくなるための土壌改良も含めた施肥を施工いたします。
そのため、肥料が効率よく根に届き、効き目を最大限に引き出すことが可能になります。
肥料のタイミングの次はあげ方です。
適当にぱぱっとあげればいいと思っていませんか?
よく見かけるのが樹木の根元を軽く掘ってたっぷりと黒々した肥料で根元を覆っている姿です。
肥料の栄養分を吸収するのは根です。
しかも細い白根の先端だけなので、いくら根元に肥料をやっても、吸収しないのです。
ですから、施肥のする場所は、枝が一番外側へ出でいる部分からまっすぐ地面に降りてきた線上にあげるようにしましょう。
(図を参照してください)
しかし、細い白根の先端に直接触れるところに肥料を入れるのはNGです。
直接肥料が触れてしまうと根が焼けて死んでしまうので、逆効果ですから注意してください。
それと、しっかりと根を張った2年目から与えてください。
根付を行った直後の樹木は、根が切れているので、養分を十分に吸収できません。
ですから、植え付け1年は肥料を与える必要はありません。
どんなことにでも言えますが、何事も適量が一番です。
効きすぎる肥料を大量にあげることで逆に樹木をいじめてしまうことも多々あります。
また、希望する効果を発揮する種類とは違う肥料をあげてしまったりといったケースも多くみられますので、
どんな時期に、どんなものを、どのように施肥してあげたらよいのか?
など、その樹木にあった施肥をアドバイス・施工いたしますので、お気軽にご相談ください。
この冬にしっかりと肥料をあげて、春のスタートダッシュにそなえませんか?