知っ得!! 樹木の危険信号読み取り術
ご自宅の庭、会社の緑地帯、街路樹、公園など、よくみると私たちの生活には、樹木があふれています。
きれいな緑で私たちに癒しを与えてくれている樹木ですが、実は危険な一面も持っています。
今回はそんな身近に潜む、樹木による危険とその危険を察知するコツをご紹介していきます。
これをみてください。
なんだかわかりますか?
バームクーヘンではありません。
先日、剪定をご依頼くださったお客様のご自宅にあったクロマツです。
剪定を行う前に大奥様から古い木たちだから危ないものがないか診断をまずしてほしいとお願いされ、
木槌による打音調査をおこなったところ怪しい音が・・・
見た目には特に損傷もないし、樹勢も良く、見た目ではなにも問題のない状態でした。
お施主様に説明したところ、倒れたときのリスクを考えて残念ながら伐採することとなりました。
実際に切ってみると予想以上に腐りが進んでいて、切り株をみてお施主様が、
「切るのに迷っていたけど、思い切って伐採してよかったわ。」というほどのものでした。
このように、見た目では健康そうでも、実は危険な木は身近にあるものです。
最近だと、長野県で倒れた木の下敷きになり死亡するというケースが記憶に新しいかと思います。
生木は予想以上に重いもので、直径10cmの枝でも、落下してくると簡単にケガをしてしまうほどです。
この危険を回避することはできないものか?
ご自身で判断できるポイントをいくつかご紹介いたします。
(ただ、あくまでポイントであるので、危険であるかの正式な判断は樹木医にお任せください。)
①横に筋がはいっている
これは風などにより、幹に付加が一方からかかるとき、その筋を視点として幹折れが発生する可能性があることを示しています。
②根元の土にクラックが入っている
なんらかの原因で、樹木が根っこごと動いている証拠です。
樹木そのものが根っこから倒れる危険性があることを示しています。
浜松駅前でのクスノキも、このような倒れ方をしました。
③幹に大きな傷がある
傷口から腐りが侵入して材の強度がなくなっている可能性があります。
そのまま腐りが進行すると倒れたり、途中で折れたりする危険があります。
④叩いてみると鈍い変な音がする
今回紹介させていただいたお宅のマツはこのタイプでした。
表面上は特に傷がなくても、叩いてみると意外と危険がある場合があります。
樹高を抑えるために主幹を切ってしまうなど、切り口が大きいものがある樹木はこのようになっているケースが多いです。
⑤キノコがはえている
キノコは腐りが入っていることの証明です。
そして、キノコというものが表面に出現するということは、腐りがかなり進行してしまっているということです。
発生しているキノコの種類にもよりますが、根元付近にキノコが生えていることはあまりよくないサインです。
また、木の周辺に行くとキノコ臭がする場合もあります。
このように、よくみると様々なサインで危険信号がだされているのです。
今日から、身の回りの樹木を観察してみてください。
万が一上記のようなサインを発見した場合には、桜興業までご一報を!!
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